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昨日はアスカガ無人島記念日だった

そうですよ、昨日はアスカガ無人島記念日!
おめでとう~ 笑
昨日の夜から書き始めやっとできたので
ここにアップ。ssです。







ーーーーーーーーー俺はあの時、
何も分かっていなかったんだ。






目の前には、月の光を受け俺の機体が淡く浮かび
上がっている。俺の機体。俺の故郷を守るために
必要となった機体。そして、これを操り敵を
倒さなければならない「俺に課せられた期待」。

こんなところで、時間をつぶしている暇はない。
きっとニコル達が俺を捜しているだろう。
早くZAFTに戻らなければならない。そして
「敵」を打ち倒さなければならない。

・・・多くの敵・・・
倒す・・・人の命・・・
今までだって・・・・・・・・

ぶるっと背中が震えた。それは寒さからではなく。

違う!違う・・・俺は間違ってなんていない・・・
確かに俺は敵を撃ってきた・・・
でもそれは「しょうがない」ことじゃないか!
だって、あれは「敵」だったんだから!!
プラントの、多くの、罪のない人々を
見境無く惨殺した「敵」なんだ!!
だから俺がそいつらを撃ったって、
その命を奪たって・・・・
しかたないじゃないか。

俺は、これから先も敵を撃つ。
撃たなければならない。

そう、それは「しかたない」ことなんだ。


視線を落とした先には、黒い海が広がっていた。
たゆたゆとうごめき、それはいつしか黒い空と
繋がり、混じりあって俺の意識に流れ込んだ。

不思議な感覚。

どうして、俺はここに居るのだろう。
何で、生まれたんだろう。



どこかで「パチり」と空気を切る音がした。
それが俺の起こした焚き火の音だと分かるのに数秒。
振り返ると、それ程大きくもない洞窟の中で燃える焔。

そう言えば、と今更に洞窟に残した人物を思い出す。

今日出会った、不思議なヤツ。
今までの「女性像」を壊す様な。
あんなガサツなのが女だなんて。
女の子って、こうもっと「ふわふわした」
「可愛らしい」「ラクスみたいな」のが、
女の子、なんだよな。

洞窟に戻ると、アイツは寝たまんまだ。
さっきの枝の燃える音は結構大きかったが、
それでも起きないとは。全く恐れ入る。

こんな無防備な顔して。
「敵」の俺の前ですっかり眠り込んで。
ありえない・・・・。

ああ、でもさっきの俺もそうだったのかな。
コイツの前で眠り込んだっけ。

やっぱりありえない。

コイツの行動も。俺の行動も。
「敵」なのに妙に安心してしまうこの感情。

焔の揺らめきが彼女の顔に反映され、
長い睫毛が影を伸ばす。

ちゃんと見ると、実はとても整った顔立ちを
していることが分かる。なんだ、美少女じゃないか。

なんだ、はないか。仮にも女性に対して。
仮にも。
仮にもか。コイツが聴いたら怒りそうだな。

思わず笑っていて、自分で驚いた。
明日、朝が来たら。明日、俺が軍に戻ったら。
こいつとはサヨナラだ。そして「敵」に戻るんだろうか。

「敵」

「敵」ってなんだ。
「敵」って誰だ。

俺の眼の前で眠るコイツも「敵」なのか。

しかたない、のだろうか。本当に。
俺は「しかたない」を盾に人殺しをしている
だけなんじゃないのか。
でも、連合は罪もない多くの人を殺したじゃないか!
だから「しかたない」んだ。

・・・でも、コイツも?
もし俺がコイツを殺すことになったら・・・
「しかたない」ことなのか・・・?

不安だ。

俺の信じてたものって一体なんだった?


彼女の頬に、そっと、思わず、手を触れた。
恐る恐る。起こさないように。

それは暖かくて、柔らかい。
生きている。その存在。




ーーーーーーーーー俺はあの時、
何も分かっていなかったんだ。




本当の「平和」への道が・・・
全く見えていなかったんだ。

いや、今でもちゃんと見えているのか
不安になる時もある。でもーーーーーーーーーー






ちゅ



「んあ・・・」


ちゅ。ちゅ・・・


「ん~~~~~~」


ちゅうっ。ちゅちゅ。


「うみゅ~~~~~~~~」



ちゅーーーーー。ちゅちゅちゅ・・・


「あしゅら~~~~~~~ん」


ちゅう。ちゅう。ちゅっちゅ・・・


「あ、あすらん!!!!もういい加減に!」


アスランは何も付けない、情事の後そのままの
格好で、カガリを背中から抱き込み執拗にその
柔らかな首に吸い付いた。


「おまえ!」
「うん?」ちゅうっ。
「あのな」
「ん?」ちゅう。
「ああ、もう」
「・・・」ちゅっちゅ。
「だから」
「うん」ちゅー。
「何かあったのか?」
「・・・・」
「あったんだな?」
「・・・」ちゅっ。
「あーすーらーんー」
「なに?」

カガリは体の向きを変え、彼の方へ向き直る。
同じシーツに包まれながら、アスランは愛しそうに
乱れた前髪を整えてやる。

カガリはふっと笑うと、アスランの首もとに
彼がしたと同じ様に顔を寄せ、軽くキスを落とす。

「そうか。3月8日だもんな。今日は」
「・・・・・」
「あの時、お前に会えて良かった・・・」

その笑顔があんまりにも美しくて、アスランは
答える。

「馬鹿。俺のセリフを取るなよ」




今でもちゃんと「本当の平和への道」が見えているのか
不安になる時もある。でもーーーーーーーーーー
俺はこの愛しい人と、彼女の愛するこの世界を
護ることを、誓う。


ありがとう、カガリ。



8年前の今日。
君に会えて良かった。








Fin









アスラン独白。
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Author:andc/zero
ちょっと遠回り?でもじつはそれが直線だった。そしてちゃんと理想に向かって歩いてる、そういう感じでいきたいです。

        
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