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シンたん誕生日

「んあー!」

青空の広がる下、坂を上がりながら
ツンツンした黒髪の目立つ、そして
それ以上に目立つ美しいモゴックルビーの瞳の
高校2年、シン・アスカは伸びをした。
シャツのボタンは2つめまで開けていたが、
残りも全部開け「あー楽」と笑顔になる彼は
同年代の少年よりやや幼く見える。
今日、9月の1日は高校の学期始めでもあり
彼の17歳の誕生日でもあった。
友達集まっての誕生日カラオケパーティーは
週末に持ち越されたが、今晩は家で母親が
ごちそうが用意してくれるはずだ。それに妹のマユも
彼氏のために練習していた腕をふるってケーキでも
焼いてくれるかもしれないな、と少年はにんまりと
緩む顔を抑えきれない。

と、シンの歩く先にある公園の木の太い幹に
隠れるように、こちらを伺う影2つ。
金色の髪の小さな頭がちょこちょこ出たり隠れたり。
シンはそしらぬフリをしてその木の前を素通りする。

「「せーの・・・うわ!」」

数歩歩いた辺り、そろそろかな?とシンの思った通りの
場所で背中に軽い衝撃を受け、シンは大げさに驚いた
表情を作って振り返る。

「うわあ!ビックリしたなー。何だよー
もうまたお前らか。驚かすなよ。」

シンは腰をかがめ、
えへへ、と笑う金色の瞳のお姫様と
うーん?と首をかしげる赤紫の瞳のお姫様の
頭をそっとなでた。

2人は5歳。シンのお隣さんの双子の
カガリとステラ。

「今日はシンが早くかえってくるってシンママに
聞いたから、待ってたんだ!」

向日葵のように元気な笑顔で話すカガリはシンに抱きついた。
一方のステラは、

「待ってたの・・・。カガリとステラ、シン待ってた」

と、テレビアニメのヒーロー「きゅーかんばー
すてぃんぐ」のお気に入りの人形をしっかりと抱いて
シンの手を握った。

保護欲の強いシンは、この2人が生まれてからずっと
遊び相手をしており、天使はシンにとてもよくなついていた。

「どうして待っててくれたんだ?」

シンが2人を交互に見やると、2人は一瞬見詰め合い
にっこりと笑ってシンの首に思い切り抱きついた。
突然な2人分の重みに耐えきれなくて、尻餅を付く。

「へ」と驚くシンの首にそっとかけられる冷たい感触。
目の前には満足そうな2人の笑顔。

「「お誕生日おめでとう!!シン!」」

「それ、私達からのプレゼントだぞ!」
「カガリのだけど、ステラもちゃんと考えたの・・・」
「そうだ!わたしのだけど、2人で考えたから
2人からのプレゼントなんだぞ!」

「は?い?」

間抜けな声を出したのち、首にかけられたものを見れば
それは苺の形をしたネックレス。

それはカガリは今年の誕生日にもらったんだ、と自慢にしていた
品物。確かステラのはさくらんぼだったな、とシンは
思い出した。

「シンの目とおんなじ色のものをあげたくって、探したんだけど
それが1番ぴったりだったんだ!」
「ステラのはもっとピンクなの・・・
シンの目と違うの・・・」
「大丈夫だ、ステラ!昨日約束しただろう?
2人で一緒のプレゼントだ!」

カガリの言葉にステラも、ん、と頷く。

シンは目を細めてその様子を伺っていたが
カガリがパッと表情を変える。
「あ、でもな・・・」

ちょっと前までの雄々しさがウソのそうに
しょんぼりとしたその様に、「やられちゃうなあ」と
シンは心の中で呟く。

目線を上へ下へとさせるカガリの頭をなぜてやる。
「どうしたんだ?」
シンの言葉に意を決してカガリは口を開いた。

「あのな、それ、女の子っぽいだろう?
シン・・・嫌い・・・?」

でもな、それが1番シンの目の色だったんだ。

口ごもる天使に愛しさがこみ上げる。

「なんだよ、お前達がくれたものは俺の大事な
宝物だ!すごく大切にするよ!」

ぎゅっと2人を抱きしめてやれば、少女達は
きゃーっと楽しげな声をあげた。

「シン、好きだ!」

ちゅっと左頬にカガリからのキス。

「シン、好き!」

ちゅうっと右頬にステラからのキス。

シンは驚いて、そして2人を更に強く抱きしめた。






「本当に宜しいんでしょうか?これ」
「良いんですのよ、カガリとステラが決めたことですもの。
もらってくれたらあの子達も嬉しいんですわ」

シンはお隣さんの家に2人を届け、母親に一応の
伺いをたてていた。当の2人はその母親に言われ
手洗いの真っ最中。


「じゃあ、ありがたく、いただきます」
「ええ、もちろんですわ」
「んじゃ俺、帰りますね」
「ええ・・・」

どたどたどた!

シンの言葉を聞いた2人が手に泡をつけたまま
母親の隣までやってきた。

あらあらあら、と母親は口に手をあて、それでも
特に2人をとがめることもない。

「シンまたねー」
「またねー」

「ああ、またな」

手を振ってくれる2人に手を振り返し
シンは自分の家に入る。

「シン?帰ったの?今日は奮発するからね。
楽しみにしててちょうだい」

「おいーっす。宜しくオネガイシマース」

良い香りがシンの鼻をくすぐる。シンは鼻歌を
歌って自分の部屋に入り、ズボンを脱いで
投げ捨てると、ベットに寝転がり大の字になる。

夕飯まで寝たっていいよな?

胸にある小さな重みがやけに心地い。
シンはそれを光にかざしてみる。
甘い赤の向こうに見えるのは
可愛い天使達の笑顔。






ーーーーーーーーーーー

うーまーくかーきーたーい

シンのお誕生日をほんわかお祝いしたかった
だけなんです!

変なとこは目をつぶってください!

ちなみにマユは中学生。2年かな?
カガリ、ステラのママはもちろんあの方。
お父さんはびっくりのキラ様です。
(何て言う設定でしょう)

次は暁姫の設定画とか
挿絵っぽいのとか描きます!
(こちらのお話はものすごく面白いですよー!!!)



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Author:andc/zero
ちょっと遠回り?でもじつはそれが直線だった。そしてちゃんと理想に向かって歩いてる、そういう感じでいきたいです。

        
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